「恋って、そんなものだよ!」





にこっと、マイちゃんが笑った。



まるで、“大丈夫”と言ってくれているような、そんな安心する笑顔。





「うまくいくといいね!…ていうか、いくと思うけどね」




そう言って、わたしの肩をツンとついてきた。





……そっかぁ。



わたし、いつの間にか瑞樹くんのことを好きになっていたんだ。





「うん、ありがとう」



なんだか嬉しくなって、ふふっと笑った。





…早く明日になればいい。



あの優しい笑顔に会えるから。



明日は、瑞樹くんの何を知れるのかな。



ふふふっ。







―――したたかな女の子だって、純粋に恋をしているのでした☆



〜柚音の心〜 終わり。