「駅まで走るぞ」


「はぁ!!?」



唐突すぎる言葉に、思わず声が大きな漏れた。



何考えてんの!??



「バスで行ったって20分だ。走ればぎりぎり間に合うかもしれない」


「ほんと!?じゃあいこう!!」



郁也の有り得ない考えに、海斗くんまで賛同。




…本気かよ!?



一体どれくらいの距離があると思っているんだ。




「海斗クン、走れるか?俺がおぶってやろうか?」


「だいじょうぶ!はしる!」



おいおい…どうなっているんだよ…!?





「もたもたしてねぇで行くぞ!!!」



郁也が思いっきり俺の腕を引いた。