熱はだんだん下がってきて、入院から1週間目に退院することができた。
お姉ちゃんの出産まであと1ヶ月。少しずつ家のこととかお手伝いしたいって思ってるのに、お姉ちゃんも修先生も慶太まで、退院したばっかりなんだから、早く寝るように言われ、学校行くだけで家では安静・・・お姉ちゃんはもうすぐ産まれるのに、家事とかもずっと頑張ってくれてた。

学校の昼休み、お姉ちゃんから「これから病院に行くね。美奈は学校が終わってから来てね。」ってメールがきた。ビックリして電話したら、お姉ちゃんがこれから入院グッズも持って行くって、まだまだ、すぐには産まれないだろうから、学校が終わってからで大丈夫って・・・

とりあえず、学校終わったら、一目散に病院に行った。
受付で産婦人科病棟にいるって聞いて、急いで行った。お姉ちゃんと修先生がいて、お姉ちゃんは、まだ陣痛が弱いからって病室で待機してた。でも、段々、陣痛の間隔が短くなってきて、分娩室に入っていった。私は、どうしようもなくて、分娩室の前の椅子に座って待ってた。
慶太が来てくれて、「これからなんだろ?美奈はずっとここで待ってる?俺、まだ、仕事あるから一緒にいれなくてごめんな。」って言って、仕事に戻って行った。

お姉ちゃんが分娩室に入って2時間くらいしたときに、ようやく、産まれたらしくて、修先生が出てきて、「美奈ちゃん、ごめんな。ずっと待ってくれてたんだよね。男の子だったよ。」って教えてくれた。
今日は、お姉ちゃんも疲れているし、修先生も病院に泊まることになって、私一人で帰ろうとした時に、慶太から、仕事終わったよって電話がきた。