オーハルはシイラから視線をずらして白い壁伝いにずっと先を見つめる。
シイラもそれに続いて目を追った。
「分かりますか?」
オーハルの問いにすぐには答えられない。
最初は壁と木々以外には何も見つからなかった。
白と緑と、青い空と。
しかし風が通った瞬間、シイラは何かに気が付いた。
高い位置で何かが揺れた気がする。
目を凝らしてみると、オーハルの言うように緑色の旗が風になびいていた。
「あ…。」
見えたとは言わなかったが、シイラの反応で旗を確認した事が分かった。
オーハルは頷いて口を開く。
「あそこが門です。」
その言葉に一気に緊張感が増した。
シイラの吐く息が震えているのが分かる。
自然と手に力が入った。
まだ少し距離はあるが、確実にゴールは目の前にある。
シイラもそれに続いて目を追った。
「分かりますか?」
オーハルの問いにすぐには答えられない。
最初は壁と木々以外には何も見つからなかった。
白と緑と、青い空と。
しかし風が通った瞬間、シイラは何かに気が付いた。
高い位置で何かが揺れた気がする。
目を凝らしてみると、オーハルの言うように緑色の旗が風になびいていた。
「あ…。」
見えたとは言わなかったが、シイラの反応で旗を確認した事が分かった。
オーハルは頷いて口を開く。
「あそこが門です。」
その言葉に一気に緊張感が増した。
シイラの吐く息が震えているのが分かる。
自然と手に力が入った。
まだ少し距離はあるが、確実にゴールは目の前にある。



