花咲く原石

オーハルの目にはすがるような淡い輝きがあった。

「私は、あの子を守れるでしょうか。」

切ない声が小さく響く。

苦しい言葉や表情の反面、目には力が宿っていた。

「いや、守らなければ。約束したんだ。」

強い決意を胸に抱いたような眼差しは自分自身にも、ダイドンにも向けられているのを感じている。

オーハルは手入れ用の布を取り出して工具を磨き始めた。

ざわめきが聞こえる。

シイラの楽しむ姿を想像しながらオーハルは黙々と作業に取り組んだ。






部屋の中では遠くに感じたのに、部屋を出ると騒ぐ声はすぐ近くに感じられた。

よほど多くの人が騒いでいるのだろう。

とりあえず声がする方を目指して歩き始める。

宴会は外でやっているらしく、広場になっている真ん中で焚き火が勢いよく燃えていた。

ここからでは少し距離があるようだ。