私はなんとか時間に間に合った。
そこにはもう彩菜の姿があった。
「はい。5分遅れ~。
残念でした。」
彼女は何を言っているのか
私にはわからなかった。
「えっ。時計は16時10分だよ!!」
集合時間は16時10分だったのに対して
遅刻だと言い張る彩菜に
私は抗議した。
「だから。絵里香が見ている
時計は5分遅れだよ。」
はい!??なんですと!!?
「で、でもこの時計が
間違ってたんだから、
私は遅刻にならないよね!?」
私はそれでもかと、諦めなかった。
「だめ!!遅刻は遅刻。
私が1人で用意したんだから
洗濯当番よろしくね~♪」
えぇーーーーーーー。
心の中で叫んだ。
そのまま私は唖然とつっ立っていた。

