私は慌てて謝った。



「こっちこそごめん。」



聞き覚えのある男の子の声。


「えっ。弘樹!?」


相手も安心したように、



「なんだ、絵里香かぁ~。
びっくりした~。」



ぶつかった相手は私の幼馴染で

私がマネージャーをしている野球部の

坂浦 弘樹(さかうら ひろき)

だった。