砂時計




「おい。お前顔おかしいぞ。」



弘樹の言葉に我に返った。



「えぇっ。あっ...。」



えっ。

私どんな顔してたんだろう。





「はぁ~。お前も疲れてんだろ?

おい。直人!!絵里香送っていってくれ。」



「わかった。

なぁ。弘樹。明日先輩の予選...。」



直人は少し気を使っているように見えた。



「なーに。俺がいなくても楽勝だろ!?

それとも、俺が必要か~!?」


弘樹は笑ってこたえた。