今までの何気無い行動や言動で、蒼を傷つけていたんだ。

なのにそんな素振り少しも見せなかった。



「ごめん…」


「謝るなよ。」



なんて言えばいいか、言葉が見つからない。


告白されたのも初めてだし、しかも相手は幼なじみの蒼。

そして蒼は、ずっと私を想ってくれてた。



「少しでいいから、俺のこと、幼なじみ以上にみてよ。」



至近距離にいるせいで、いつもよりあの香りがする。
甘い、蒼の匂い。


力強い瞳でそう言われると、何も言えなくなった。