* 次の日。 羽兎は裏道を歩いていた。 今日は大学をサボり、事件解決に貢献する予定だ。 「大丈夫、出席日数は足りてるはず」 自分を信じ、三雲探偵事務所に向かっている。 天気もいい。 早く犯人も捕まればいいけど…… そんなことを考えていると、突然声を掛けられた。 「すみません、閑田羽兎さんですよね?」 「え?ハイ、そうですよ!」 羽兎は振り向いた。