「それで、誰なんです?」 『あー、覚えてない?』 「急にそんなこと言われても分かりません」 『だよねー』 楽しそうに笑う男。 もちろん、こんな奴に心当たりはない。 『しょうがないかな。お葬式以来会ってないもんね』 「お葬式……」 『正確には、それが最初で最後の出会いだったよ』 「!まさか……」