彼女に満面の笑みを向ける恵一。 相変わらず女好きは直っていないらしい。 「俺が責めてるのは……コイツです!」 そう言って、恵一は紘哉を指差す。 当の本人は、部屋の隅っこにふて腐れながら立っていた。 もう眼鏡は掛けていない。 「どういう事だよっ!!美女に抱きつかれて笑顔ひとつ見せないなんて!!」 「別に嬉しくないし、逆に迷惑だ」 「ヒドイよ!ヒロくん!」 ヱリキ足り娘が声を上げる。