ザザーっとポケットラジオが鳴る。 『――今日未明、春野悠里さん殺害事件の犯人が逮捕されました。容疑者は妹の春野夏紀。彼女は……』 「……」 ラジオに耳を傾け、河原に佇む冬也。 今は丁度お昼時。 河原をジョギングしているおじさんも、犬を散歩させているおばさんもいない。 「捕まった、か……」 どこか悲しそうに呟く。 逮捕されれば最後。 冬也は会いに行くこともできない。