「無理しちゃダメッス。あと二、三日は入院の必要があるって」 「えぇー……帰りたい」 「そんな弱々しい声で言われたら余計無理ッスよ」 部屋の中を見回してみる。 ふと、部屋の隅に立っている人影と目があった。 「お父さん……」 小さく呟く。 羽兎の父親――龍二は娘に近寄り、ガバッと抱き締めた。 「ごめんな……何にもできなくて」 「お父さん……」