警棒とナイフの長さは歴然。 紘哉の警棒が男のナイフを弾き飛ばした。 ここぞとばかりに相手の右肩に打ち込む。 男は右肩を押さえ、ヨロヨロし始める。 すかさず紘哉は、相手の鳩尾に拳を一発お見舞いした。 「くはっ……」 崩れ落ちる男。 彼を取り押さえ、恵一の方を向いた。 「手錠は?」 「もうねーよ」 苦笑いしながら紘哉を見る。 紘哉は顔を歪め、舌打ちをした。