「分からない」 「そうだよねー」 紘実はふーっと、前髪を吹き飛ばすように息を吐く。 彼女を覆っていたベールがヒラリと揺れた。 「じゃあ逆に聞くけど、彼女は簡単に命を絶つような人だと思う?」 「……それはないと思う」 彼女は六年前、命を関わるような危険な体験をしている。 そうそう簡単に命を捨てるような事はないハズだ。 「どっち道にしろ、あと三時間くらいでシア姫の指定した三日になるよ。 ダメ元で訪ねてみたら?」