「そうだろうな」 『だけど、机のそこから一枚のメモと複数の写真が見付かったんスよね』 「メモと写真か……」 霞の言葉を反芻する。 たまたま忘れていったのか、意図的に残したのか。 それは山田しか分からない。 『メモには占いの館への連絡先と地図、シア姫(夏紀)と書かれていました。 そして、写真の裏にも《夏紀に渡す》と書いてありました』 「写真は誰だったんだ?」 『……』