そうして、紘哉は寮の食堂で恵一と合流した。 恵一の手にはコンビニの袋。どうやら夕食を買ってきてくれたらしい。 「何か収穫あった?」 目の前の席に座る二人。 紘哉は頷きながら、コンビニの袋の中を漁った。 「詳しく知りたいなら、そこにいる姉貴に直接訊けばいい」 そう言って、彼はカウンターで夕食をもらっている紘実を指差した。 恵一は首を横に振り、彼女の元に行こうとしなかった。