ドアを閉めた瞬間、「あ!ご飯食べなきゃ!」と言う声と共に、閉めたドアが勢いよく開いた。 驚いて振り返る紘哉。 「あ!ヒロくん、食堂で恵一くんが待ってるよ!」 「何でその事を……って、どうせ水晶玉に見えたとか言うんだろ」 「うん!よく分かったね~」 ニコニコと大声で話す紘実。 紘哉は片方の耳を塞ぎ、彼女を連れて食堂へ向かった。 時間は8時半。 思った以上長く、紘実の部屋にいたらしい。