「今帰ったら、冬沢親子にダブルパンチされるぜ? あ、冬沢刑事にはヒールで踏まれるかも……」 「いいんじゃないか?」 「良くねーよっ!!」 声を上げる恵一。 紘哉はうっとうしそうに手を振る。 「とにかく、俺が連絡するまで別行動だから」 「何でだよ?」 「家族会議してくるから」 「……は?」 恵一の動きが止まった。