そして、違う質問をぶつける。 「昨日僕たちを追い出した後、塔の中で何してたんですか?」 ずっと気になっていたことだ。 紘実は思い出したように手を叩いた。 「あれね!彼女の周りを整えて、部屋にお花を飾っただけだよ」 「本当ッスか?」 「ホントだよ!」 必死に頷く紘実。 何かを隠しているような様子はない。