「諦めたらそこが最後!!」 「元気な子だね」 呆れたようにため息をつく冬也。 羽兎は拳を冬也の方へ向けた。 「元気があれば何でもできる!!アナタをボコボコにして、外へ出ることだって――」 「だったら先にオレの話を聞いてくれない?」 彼は近くにあった椅子を引き寄せ、ゆっくりと腰掛けた。 羽兎も握っていた拳を下ろす。 「それでよろしい」 冬也は満足そうに頷くと、真っ赤に積まれたリンゴの籠をテーブルの上に置いた。