「ばっ……」 バカって言えなかった。 そして私はなぜか洗濯室を出てきている…。 いくじなし、いくじなし! あそこで、「私も…」とか言っておけば…。 もったいなーい! 私は自分の頭をかく。 「葉南ちゃん?」 名前を呼ばれて振り返ると、洗濯物を両手で抱えた、萌華ちゃんが立っていた。 .