マンションに着くと、頼と幸と翼の三人は頼の家に帰っていった


うん、よかったね幸。

歩けるようになって…



女だからあんまり分からないけど、見た限り痛そうだったもんね


おじいちゃん腰抜かしてたもんね





…雄馬恐るべし






そんな雄馬は雨葉と相沢さんの家に向かった




え、ちょ、雄馬と雨葉


帰っていいの!?





まぁ、後からあの濃い人たちは帰るか



そう思ってたら二人は帰ってきた

雄馬の手には携帯


あー、相沢さんと電話してたんだね



あたしはてっきり帰ったのかと。





とりあえず帰るのは頼たちだけか



あたしたちは三人を見送ると、エレベーターで一番上の階へと上がり、部屋のドアを開けた






「ただいまー」


「「お帰り!!」」





玄関から同じ顔が出迎えてくれた


あたしたちを笑顔で迎えてくれるのが、祐太と祐志




黒髪が祐太で茶髪が祐志、二人は双子だ




声まで一緒ってのはもう凄すぎると思うよ、うん






「お帰り!!料理、出来てるで!!」


「作った!!」





奥から聞こえてくる声と一緒に、いい匂いが香ってくる



部屋に入るとすでに料理が机に並べられていて






「うっわ」


「今日もうまそうだな!!」


「ありがとな!!」





そう言ってキッチンから料理を運んでくるのが拓巳と臣




すごい料理が上手いんだよね

うん、あたしよりも確実に




これが今はやりの育メンってやつだな


それより臣、エプロン似合ってるよ!!







「あ、みんなお帰り!!」


「おかえり」


「ただいまー」


「ん」








臣の可愛さ異常じゃない



あたしは臣をぎゅっと抱きしめた