「嫌いになった…?」
「なると思う?」
「…思わない」
「でしょ?」
俺はブランコをもう一度揺らす
ギーコギーコ、うるさいなぁ
「…」
「アイツらの仲間になる条件がある」
「…?」
「一つ、怪我しないこと。したら即潰すから」
「うん」
ふふ、雨葉に怪我させたら数十倍でお返ししてあげよう
楽しみだなぁ
「二つ、アイツらと必要以上に関わらないこと」
「うん」
「三つ…アイツらに心を開かないこと」
「うん」
これが一番心配
もし雨葉が心を開いたんだとしたら、最後がやっかいになるから
相手に情なんかもたれたら厄介だからね
「最後に、1日一回は俺か晃に会うこと。まぁ他の奴でもいいんだけどね」
「うん」
「まぁ、最後はどうでもいいけどね」
「っ!?」
ふふ、雨葉びっくりしてる
俺をじーっと見つめる



