「もうさ、さっさと潰しちゃわない?」
「…は?でもお前がゆっくり潰したいって言わなかったっけ?」
「だって、苦しむ姿がたくさん見られるじゃん」
本当はもっと苦しめばいいんだけどね
あの不細工な顔をもっと歪めればいいんだ
「はぁ、お前って奴は」
「でもさ思ったんだけど、一気に潰してもどっちみち歪んだ顔が見れるでしょ?」
「…だな」
「ふふ、なんか楽しみになってきた」
どんなふうに顔を歪めれるのかが気になる
いや、でも。
顔がわからないくらいにするのも有りだな
もがき苦しむ姿を見れればいい
「雄馬、そんなことで楽しむな」
「…わかってる」
「絶対わかってねぇだろ」
「晃は俺から楽しみを奪いとる気?」
「奪い取るってお前なぁ」
俺はアイツらの歪む顔が見れるのを楽しみにしてたのに
あぁ、内側から崩される気持ちってどうなんだろう
「だってやられっぱなしは俺の性に合わないじゃん」
「それもそうだけどな、」
「やられたらやり返さないと。それも数倍にして」
「…絶対にお前だけは敵に回したくねぇ」
「その言葉、有り難く受け取っとくよ」
俺は晃に言われた言葉に笑みを零す
ほんとにその言葉はみんなに言われるからなぁ



