side雄馬
ふざけんなよ、雨葉
なに勝手に仲間になるとか言ってんの?
ほんとにバカなんじゃないの
俺は公園のブランコに座り、さっきのことを思い出していた
『雨葉は俺たちと一緒にいたくねぇのかよ!!』
『雄馬、違う。俺は雄馬たちと一緒にいたい』
『なら、なんで…』
『雄馬たち、仲間なれないって言われたとき困ってた。復讐できないから、焦ってた。だから俺仲間なった』
ほんとにバカだ
思い出すと、なんかバカ過ぎて笑えてくる
『晃、雄馬、嬉しい?』
何が嬉しい?だ、バカ!!
雨葉は俺と晃を交互に見る
その顔は、無表情だけど嬉しさが入っていた
俺たちを喜ばせるためにやったことだけど、やっぱり心配なんだ
なのに、コイツは俺の心配に気付かずに…!!
あー、なんかバカバカしくなってきた
こんなの俺の性に合わねえ
それで俺は外に出て、今にいたると



