とっとと喋れよ、と心の中で思ったがあえて口に出してはいない


琉「一回しか言わんからちゃんと聞いてや?」

『あぁ』

琉「明日な、瑞樹とデートすんねんっ♪」

『…は?』

琉「はい、一回しか言わんって言うたやろ?」

『それは分かってるし、ちゃんと聞き取れた』

琉「よしよし…そこでだ、海斗君よ!
……君は来たいかね?」


誰だよ、テメェ…


琉「口から駄々漏れやで…」

『あっそ、でもまぁ…断る理由もねぇし、仕方ねぇから行ってやる』

琉「流石やんっ
じゃぁ、明日〇〇のマクド〇ルドに昼頃来てな!
昼にマック行くように仕向けるから、宜しく!ぢゃっ!プツ…ツー…ツー…ツー…」

『ふぅ……疲れた』


話の展開が早すぎたが、重要な部分はちゃんと聞き取れたから大丈夫だ


ちなみに
"断る理由もねぇし、仕方ねぇから行ってやる"
ってのは口実で本当は瑞樹と居たいっていうのが俺の想い
少しでもあいつの近くに居たいと最近思うようになってきて…

『あぁー!…遂に頭がイカれてきたのか?俺…』