あの日一緒に帰ってからあたしと天音くんは、どんどん仲良くなってきてると自分でも思う…。




あたしの左の席には、いつも天音くんが寝ていて。


その顔を盗み見したりして。


起きれば二人でお話しして、笑い合えるようにもなって。


この間はついに、メアドを交換して。


たまにメールして。


やっぱり雨の中だったけど一緒に何回か帰って…。


気がつけば、6月はもう半分が過ぎていた。



席が離れちゃえば…、天音くんと今までみたいにいれなくなるのかな…?


今が幸せすぎて、あたしは少し怖くなった。


幸せを怖いなんて、思ったことなかった。


でも今は、この幸せをいつか壊されるんじゃないかと考え出したら止まらなくなる――。