今は、昼休み。
桜といつものように、お弁当を食べようとしていると。


「なんか、廊下騒がしくない?」

「…え?」


桜の言葉で、廊下に耳を傾けていると。


「あ、本当だ…」




廊下の遠くのほうで、女の子の黄色い声がする。
それが、心なしか近づいてきているようにも感じる。


「ねぇ、行ってみよ!」

「は、だってご飯…!」

「いいでしょ!?付き合って!」

「ちょっ!…桜!?」


私は桜に連れられて、廊下に出ることになってしまった。