啓人を待つこと、約8分。…位?


「ごめん、遅くなった。」

「いいって。だって啓人、ここから家遠いし。勉強中に呼び出してごめん。」

「いや、これといって勉強してなかったし。テレビ見てただけだから。」



勉強してなくて上位に入るって…

一体、どうしたっ!?!?

俺なんか必死にやっても、下から数えた方が早い…(泣)



「んで何、相談って?もしかして恋愛系?」

「!よく分かったな(汗)」


テ、テレパシーってヤツ?
超能力者だったのか啓人。


「何?やっとあっずーの事が…。
いや、今の気にしないで(汗)
優斗は誰を好きになっちゃったの?」

「えっ!最初の何?」

「いーから!気にしないで!俺、磨奈りんとか…etc.に……う″っ……。」


なんか、啓人が1人演技と言うのか分からないものを演じている。

これはつっこむべきなのか…?

1人、顎に手をあてて考える人ポーズをして考えてみる。


周りから見れば、赤い夕日を背景に1人は何かと戦い、1人は彫刻風になっていて何だあれはっ!!ってなるだろう…。



………

「…じゃあ、腹減ったし帰る。じゃあな啓人。」

「……。えっ、あっ、じゃあな!(良かった。俺、危うくバラしちゃいそうだった…。)」