「……やっぱさ、だりぃし2けつして帰ったほうが早いから、乗れ。」
めっちゃくちゃめんどくさそうなお顔をしていらっしゃる優斗様です。
「だから…ねぇ?」
ねぇ?の言いながら
精一杯の作り笑いをする。
「っ!もー貸せ!」
「あっ…」
カバンの中にはあたしの大事な本が…
「待てやー!!」
「ほらほらこーい。」
結局こうなるんだよ。
早く家に着いちゃうよー。
でも、あの中にはあたしの愛読書
《夕日に向かって愛を叫ぶ》が入ってるんだー!!
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