「たっだいまぁー!」


あたしを見るなり、
磨奈がドンドン近づいてくる。

もしかして、心配してくれた?
にしては、お顔が怖い…



「あずき、サボるなぁ!って言うと思ったろうけど、
実はバスケだったんだ。男子もね。」


磨奈の言う通り、怒られるのかと思いました。



それよりも、体育がバスケだったというのは
聞き捨てならない。


「バスケやりたかったー!」

「めっちゃ楽しかったー!」



磨奈はバスケ部だもん。
そりゃあ血が騒ぐよね。





キーンコーンカーンコーン



「おっと!国語の時間だ!
はいっ、みんな座ってー!!」

「はいはい。あずきこそ座んな。」



国語の授業を楽しんでいたら、
優斗から手紙がきた。



【勝負は国語が終わったからな。
まぁ、俺が勝つけど。】



何度も思うけどさ、
ホント何様ですか?



優斗を見ると………………寝てる?!



国語なのに!!