グイッ


「いったーい!でしょうが!!
バカかお主は。」

「ただ起こしてやっただけだけど。」



そう言って、ふんっとそっぽを向く優斗。
ムフッ(笑)
何か可愛い。



「だからって、ほっぺを引っ張んなくても…」

「でも、起きたんだからいーじゃん。」



さっきそっぽを向いたかと思ったら、
今度はあたしの方を向いて
とびっきりの笑顔。



でも、あたしは知ってる。
この笑顔はウソだということを。

笑顔の裏には何か企んでるってことを。

↑=あたしは危ない


騙されないぜっ!!


「次、こまめの好きな国語だぞ。」

「マジ?やったー!」

「お前、どんだけ好きなんだよ(笑)」

「じゃあ、教室行こー!!」



騙されないって意気込みしたくせに、
もうその事は忘れていた。(笑)



保健室を出た時、
どこからか視線を感じたんだけど…
気のせいかな?