なんかよく分からないまま叶夢くんの告白が終わってしまいました。
そして、叶夢くんは嵐のように去っていった。
さて、あたしに何をやればいいのかしら?
隣を見たらゆうさんと優斗が楽しそうに話している。
はぁ……
こんなに失恋って辛いんだね。
こんなんだったら、気づかなきゃ良かった。
トントンッ
「あずきちゃーん。」
瑞希さんだ。
「入って大丈夫でーす。」
「あずきちゃん、どうだったの?」
「それが、彼女がいるらしくて。」
「なんですって?
あずきちゃんそんだけで諦めるの?!」
諦めた訳じゃない。
けど、なんかもう……
「ってかさ、彼女がいるって知ったのいつ?」
「一昨日とか、そんぐらい?」
「私さたぶん、隣の子見たのよ。
男の子と歩いてた感じしたけど。」
えっ?
「それってボーイッシュな女の子なんじゃ。」
「あれは男よ。」
「何でですか?」


