三か月間だけの幸福

その後、勧められるままにさまざまな占い屋を巡りました。

しかしどの占い屋でも、彼女はこれから三か月間、幸せになれるとのこと。

占い師達も笑顔で宣言します。

だから『あたし』も信じることにしました。

占い師達が彼女のことを占う時に、一瞬…表情を変えることも、あまりに良過ぎる運命にビックリしたのだろうと、考えることにしました。

お小遣いをスッカラカンにして、『あたし』達はビルを出ました。

彼女はそれでも幸せそうな表情を浮かべています。

「何だかアタシ、生きていくのが楽しくなった!」

「そう、良かったわね」

『あたし』はこう答えるしかありません。

これ以上何か言えば、平凡だと言われた『あたし』のひがみにしか聞こえないだろうと思ったからです。

それからのことは、まるで光陰矢のごとく過ぎていきました。