三か月間だけの幸福

「…ええ。あなたに占ってもらった時、様子が変だったから、他の占い師の人達にも占ってもらったの」

「そう、でしたか」

他の占い師も頼ったことを、彼は不快に思っていなかったようでした。

それが不思議で、顔を上げます。

「あなたには気付かれていましたか…。実は彼女の占いには、続きがあったのです」

「続き?」

「ええ。我々占い師はあくまでも、お客様の求める答えだけを告げます。それ以外のこと、…避けられないことは特に口には出さないようにしているのです」

あの時、彼女が求めたのはこれからの運勢のことです。

それについて、占い師達は正確に答えてくれました。

彼女が疑問を口にすれば、笑顔で答えてくれました。

でも…ああ、そうか。

彼女は<あのこと>を口には出さなかったんです。

それに気付いた『あたし』は、彼から手を離しました。

「…彼女の期間限定の幸せは、前に告げた言葉の通りなんですよ」

…そう、彼は言いました。