これは『あたし』が体験した話です。

『あたし』は当時高校生で、仲の良かった女友達がいました。

『あたし』達は当時ウワサになっている占い師の元を訪れました。

そこは最近駅前にできたビルの中にあります。

さまざまな占い屋が入っていることが評判となり、数多くの女性達が毎日訪れていました。

『あたし』達も友達や周囲の評判を聞いて、興味を持ってここを訪れました。

「ねぇねぇ、どこから行く?」

「いろいろあるよね~」

たくさんの女の子達が行き来する中、『あたし』達はフロアを見回しました。

タロットカードや四柱推命、星座占いなど、数多くの占い屋がフロアに所狭しと並んでいます。

「ところで占ってもらう内容、決めた?」

「あたしは運勢のことかな。何か最近、パっとしないし」

「じゃあアタシもそうしよっと。なら、あそこのタロットカード占いがよくない?」

彼女が指さしたのは、『あたし』達からはそう遠くない所にあり、あまり待っている人もいませんでした。

なので『あたし』は賛成し、列に並ぶことにしたのです。