゜。〇゜。〇゜。〇゜。〇゜。




驚く魔女でしたが、さらに驚くことを人魚姫は口にします。


人魚姫はなんと、人間の王子に恋をしたので人間になりたいと話してきたのです。




魔女は、これは好機だと思いました。



ほしいと常に思っていた一番美しいとされる人魚姫の声をもらえる機会なのですから。


野心を持った醜い魔女は、美しい心を持つ人魚姫に、こう言います。



――足を2本にする変わりに、お前の美しい声をもらおう。――



声は人魚姫にとって、とても大切なものでした。

ですから、人魚姫はとても困ります。




゜。〇゜。〇゜。〇゜。〇゜。