眠り王子×無関心姫 SS 【完】








「……舞憂。」



そう、言った声は。




さっきまでと同じ人が発しているとは到底思えないほど優しいもの。



優しすぎて、ゾッとする。




ふわりと舞憂の頬を包み込む様子は、壊れ物を大事に大事に扱うかのようだった。