「あ、よーきちゃん。」 玲くんはナツくんに向けていた鋭い目をやめて、あたしを見てにっこり笑った。 ……いや、目は全く笑ってない… それ、逆に怖いよ玲くん。 軽穂の悪い友達みたいな、眼光だけで人ひとりくらい殺せそうな鋭い目。 あたしに向けられた目はすぐにナツくんに戻って、今はそれはナツくんに向いてるけど… そこだけブリザードが吹き荒れてるみたいに冷たい空間になっていた。