にっこり笑いながら玲が広げた腕にもたれれば、トクトクいう心臓の音が聞こえて、よりいっそう眠たくなった。 「寝ちゃう、よ……あたし……」 「寝ていいぞ。」 「………。」 するすると髪を梳く玲の手が気持ち良くて、ふわふわと眠りに落ちた。