「ん゙……、まう…?」
あ、今度は目ぇ開いた。
「おはよ、玲。」
「おはよ。」
普段からは想像もできないような幼い表情で笑った玲は、やっと自分がどこにいるか分かってきたらしい。
「…あれ、ベッド?」
「アンタまた勝手にもぐりこんだんでしょ。」
「ん……。」
小さく唸りながら眉を寄せるその姿でさえも、幼い。
眠たそうに目をこすってる。
あーもーそんなにしたら長いマツゲが抜けるよ~。
「舞憂、おはようのチューは?」
「さっさとベッドから出て顔洗って来い。」
「ハイ。」
寝起きでチューとか、アホなの?
絶対にイヤ。



