「家にゃいねえ。俺がもう行った。荷物ももうなくなってたよ。」 いない? なんで? じゃあ、どこにいるの? …あたしに何も言わずに、どこに行ったの? 「アイツが言ってた話。婚約して、実家に行ってくる、とさ。」 ……婚約、実家。 どちらも舞憂が嫌がっていたもの… ――だけど諦めていたもの、だ。