その夜から、姫君は月神の巫女となりました。


風霊族は不老長寿ではありましたが、弱い種族でもありました。


不滅の霊魂を持たぬため、滅びる時は塵となり、消えてしまう種族でした。


月の神は巫女を護るため、星を一つ創りました。


暁の空に浮かぶ金色の星でした。


強い魔法で創られたその光で、巫女は祝福されました。