月の神―神話物語―

「月の神はそなたの魂を何かの中に封じ込め自分のそばに置こうとするだろう。

だが、そなたの光はこの世界の最強の魔法。

地上を護るために妖魔の上に振り下ろす刃(やいば)。


おいでピア


再び運命の車輪の中へ」



大烏の黒い翼がわたしに触れた。


わたしの頭の中に、生まれ変わり通り過ぎてきた命の記憶が蘇る。