着いた先がいったいどこなのか、わたしには見当もつかなかった。

白い木の花が咲き乱れる庭園の中に、真っ白な石づくりの館が建っていた。


「これが、そなたの新しい鳥かごだ」


黒衣の神がそう言うと、わたしの黄金色の羽毛がはらはらと地面に落ちていった。

わたしは驚き、甲高い叫び声をあげながら必死に羽ばたこうとした。