非の打ち所のないその顔に安堵にも似た優しい笑みがよぎった。


「ここにいたのか。ずいぶんと探したぞ」


わたしは小首をかしげた。


黒衣の神は、わたしの足首につけたリングの文字を読んだ。


「ピア」


名前を呼ばれたわたしは、いつものように返事をした。