大地は裂け、海の神を飲み込みました。


母神たる死の女神が、自らの懐に海の神を隠したのでした。



月の神は倒れている巫女の元に駆け寄り、その手に抱き寄せました。


巫女はゆっくりと目を開きました。

まるで、夜が明けるかのようでした。



「なんということをしたのだ、ルレアーレ=イエル。お前に守護の光を与えたのは、お前を護るためだったのに」