「咲ちゃん、職員室ここだよ!」

意外に近いんだ、職員室


「恭ちゃん、ありがとう

戻ってていいよ


あたし、先生と話さなきゃ」



「ん、分かった!

じゃ、あとでね」



恭ちゃんはあたしの頭を
ポンポンってして教室に戻っていった






恭ちゃんの後ろ姿は
モデルみたい…

完璧すぎて逆に怖いんですけど!






















「失礼しまぁす…」

静かに職員室のドアを開けると


独特のコーヒーの香りが
鼻をくすぐって


いやな雰囲気がしたけど


「おぉー!春木!
こっちこっち!」



この人の大きな声で
そんな予感も打ち消された